身近にあるのに、
まだ気づいていないものがあります。
そのひとつは、苔かもしれません。

よく見ると、
こんなに美しい。
いつもなら、そのまま通り過ぎていた苔。
でも、ちょっとしゃがんで近づいてみると、
小さな葉が重なっていたり、
思いがけないものが顔を出していたり。
「こんなん、ここにあったんや。」
ずっとそこにあったのに、
見えていなかっただけなのかもしれません。


苔から、見えるものが増えていく。
苔を見ていると、
そのまわりのことまで気になってきます。
どうして、こっちには苔があるんだろう。
どうして、あっちにはないんだろう。
石の上。木の根元。
水のそば。光の当たり方。
気がつけば、見ているのは苔だけじゃない。
木や草、水、光。
季節の変化や、そこにいる小さな生きもの。
苔から、見えるものが増えていく。
いつもの景色が、
少し変わる。
雨上がりの石垣。
公園の木の根元。
道の端っこの、ちょっと湿ったところ。
今までなら、そのまま通り過ぎていた場所で、
「あ、ここにもあるやん。」
ふと足を止める。
いつもの散歩が、
少し楽しみになってくる。


今度は、誰かと。
一人で見つけるのも面白い。
でも、誰かと歩くと、
自分では気づかなかったものが見えてくることがあります。
「そこにも苔があるよ」
「ほんとだ。こんなところにもあったんだ。」
苔リトリートや苔テラリウムも、
そんな発見を一緒に楽しむ時間です。

あなたの足元から。
これまで気づかなかったものが、
明日はひとつ、見つかるかもしれません。
今日歩く道で、
少しだけ足元を見てみませんか。